2021/01/19
コラム
【ペリカン】万年筆 M800緑縞 Fの細字直しEFへ
今回は4年前にお買い上げのペリカン「F」の細字直しの依頼です、もちろん当店でお買い上げですので、メーカーに出さない修理調整は全て無料です。
他に「F」のペン先があると言うことで手持ちのペリカンを、EFに出来るだけ細目にしてほしいとの依頼を受けました。
ペン先も少し下に曲がっておりましたので、まずそれの直しをし、次に”EF”への細字直しになります。
まず定番の”EF”位に仕上げました、さらに細くと依頼があれば”EEF”位も可能です。
2021/01/15
コラム
【ペリカン】万年筆 M800緑 ペン先細字直し
ペリカン M800 緑縞のペン先書き味と細字直しの調整になります。
ザラツキはペン先が少しですが下に向いて曲がっているのと、イリジュウムの先端が内向きに微妙に曲がっておりました、これはインク出が安定しないのと、滑りが悪くなり、引っかかるほどではないのですが、”ザラ”としたなんとも気持ちの悪い落ち着かない書き味になります。
我慢すればできなくもないですが、せっかくのM800やはり気持ちよく、ペン先の太さもご自身の希望の太さで使ってこその名器ではないでしょうか。
かなり細く、インク出も安定してヌラヌラと書かるようになりました。
2021/01/14
コラム
【モンブラン】万年筆 No,146 ペン先曲がり直し
筆記中に机から転がり落ちたとの事でした、なぜか万年筆は落ちるときペン先を下にして落ちるようです、幸い固い床でなかったのでペン先は折れませんでしたが、ペン先は大きく開き書ける状態ではありません。
ペン先の曲がりを直しをして、研磨しなおしてインク出を調整しております、かなり良い書き味になりました、これでまた十年二十年と使っていただけます。
2021/01/14
コラム
【モンブラン】万年筆 No,149旧型14金 中白タイプ細字直し
No,149の14金ペン先 中白のタイプです(開高健モデルですか?)、基よりこのペン先は”EF”ですが、昔のイリジュウムは横幅は狭いのですが縦が長くなっておりますので、縦線は細く書けるのですが、横線はかなり太くなります、又14金にしてはペン先の腰が柔らかいので少しの筆圧でもペン先が開きやすくなります。
このペン先は縦横の線の太さを合わせ、強めの筆圧に対応できるようにしインク出を少なめに調整しました。
元より”EF”のペン先ですが極端に細くならないように調整しました。
万年筆は少しの違和感でも気になります、ストレスの元になります、これを書き込んで慣らそうとするとかなりの時間がかかります、その内に使うのがおっくうになりやがて引き出しの肥やしになってしまいます、せっかくの万年筆ご自身の好みの書き味に仕上げて存分に使ってください、さらに良くなり手放せない一本になります、こうなれば他の筆記具には無い代えがたい物になります。
2021/01/13
コラム
【ペリカン】万年筆 M800ブルー インク漏れ
少し以前のペリカンM800ブルー縞の首軸のヒビによるインク漏れです、セロテープを張っている所にヒビがありました。
極些細なクラックのためじんわりとしたインクの滲みでした、原因はハッキリしません。
16~17年前の物でも当たり前に修理出来ます、これもモデルチェンジしない頑固なドイツ気質でしょうか、これより古い物でも普通に修理出来ます(限界はありますが)これは安心材料です。
万年筆は20年30年それ以上に使います、書き込めば書き込むほど手に馴染みます、一部が破損して使用できなくなるのは悔しくて寂しい物です、新しい万年筆がそれより高価であっても決して使い心地が良いとは限りません、やはりこうしてキッチリと修理出来るというのは、本当に安心できるのものです。
次の代にも引き継げます。
2020/12/25
コラム
【ペリカン】万年筆 M800 茶縞 ペン先ザラツキ直し
今回は、書き味が悪いザラ付く、少し引っ掛かりるという調整になります。
ペン先が曲がっている訳でなくずれている事もありません、又ひどく書き味が悪いというわけではありません、がやはりどうにも我慢が出来ない書き味と言うことでお持ちになられました、ペン先調整の中でこのような調整が一番むつかしい調整になります、これまで30万本近くのペン先調整を行ってきましたが、やはりいつも難しいと感じます、お客さんの書き癖を見てそれに合わせるように調整しますが、それでもお客さんの個性と調整する私の個性が違いますので、これはいい書き味になったと思っても必ずしもそのペンのオーナーにとっていいとは限りません、このあたりがなんとも悩ましいところです。
店に来ていただいて試筆をされてこれで良いとなっても、家でご自身のデスクで書いたときにもう少しこの様になったらという希望が出て来る事もあります、そのような時のために、ペン先調整は常に二度でも三度でも再調整が出来るように、常にイリジュウムに余裕を残すように気を付けております。
2020/12/24
コラム
【モンブラン】万年筆 ソリテールデュエ・シグナムクラッシック細字直し
今回はソリテールデュエ・シグナムクラッシック No,144タイプのペン先細字直しです。
もとより「M」ペン先でしたが手帳などの細い罫線に書き込むことが多くなり”M”では太すぎて、文字がつぶれ書きずらいとの事で出来るだけの細字を希望されました。細くするときはイリジュウムだけではなく金ペンの部分から細くしますので、あまり細くしすぎますとペン先全体の形が悪くなりおますので、いつもなら一ランク位の細字直しですが、今回は一気に「EF」までの細字直しになりました。
写真初めの4枚は調整前後の3枚が調整後になります。
2020/12/21
コラム
【モンブラン】 NO,146 インク漏れ&ペン先調整
モンブランNo,146のインク漏れと書き味の調整です。
古いタイプのNo,146でペンカバー・首軸が緩んでおりインク漏れしておりました、このタイプのNo,146は全てが分解できます、完全に分解し古いシール材を取り除き、音波洗浄機で洗い新しいシール剤で組み立て直します、このNo,146はかなり傷が目立ちましたので、バフで出来るだけ磨き傷を取りました、持ち込まれた時に比べれば見違えるように輝いております、モンブランの素材は良さが際立ってます。
ペン先は、時間の経過で赤く変色しておりますが、これは金以外の金属が、たとへば銀・銅などが表面的に色が変わっているだけで、品質には何ら問題あるものではありません、磨けば元の輝きになります。
初めの写真3枚は修理前、で後の4枚はペン先調整&オーバーホール後になります。
2020/12/14
コラム
モンブラン No,149 インクかすれ
モンブラン No,149のインクかすれの修理調整です。
数年前に入手したがインク漏れとかすれがあり、書くたびに手が汚れるとの事、またかカスレでストレスを感じるとの事でした。
主な原因はかなりひどいインク詰まりです、分解をして洗浄しペン先を整えさらに書き味が悪いため(がさつき、引っ掛かり)、ペン先の滑り直しをしインク出を整えました、後は数か月に一度くらいインクを吸入する要領で水を吸入して出してを数回すれば、かなりインク詰まりは防げるでしょう。
万年筆はインクを入れたままにしないで、使用しないときはインクインクを抜いて水洗いしてください、長持ちします。
はじめ2枚の写真はオーバーホール前・後の2枚は洗浄、ペン先調整後になります。
2020/12/12
コラム
パーカー 旧型ソネットレッド ペン先調整
パーカー 旧型ソネットレッドGT ペン先調整です。
このソネットのペン先は曲がってもズレてもしてません、が数年前の購入当初より引っ掛かりザラツキ、インク出が多めで使いづらく感じており、市内の販売店に相談したところペン先交換しかないとの事でした、がほぼ新品のペン先を交換するのは勿体ないと思い当店に相談に来られました。
ペン先交換は、太くしたいとか修復不可能なまで曲がっているとか、折れているとかでなければ交換の必要はありません、新品のペン先が必ず書き味が良いと言う保証はありません、それよりご自身の書き癖と好みに合わせて調整されることをお勧めします。
今回はイリジュウムの再研磨で少し細目の調整とヒッカカリの調整をし、インク出を少なめに仕上げました。
写真4枚は調整後の物になります。