万年筆の達人のお店 小野萬年筆

ブログ

2021/03/05
コラム

【モンブラン】万年筆 No,149 ペン先曲がり直し

モンブラン No,149 14金 中白のタイプです。
お子さんにぶつかられてその拍子に落としてしまったとの事でした、ペン先が曲がりペン芯が折れて結構な損傷になりかなり落ち込んでおられました。
長い間大事に使い相棒となっていたモンブランNo,149の「B」ポイント、一時はペン先交換とかとあきらめていたとの事ですが当店に相談に来られ、”直りますよ”の返事に大変喜ばれ預かり修理になりました。
いざ修理にかかりますと片方のペン先が単純に反り上がっているだけではありませんでした、ペン芯が折れるほどのショックがあったためかペン先全体にゆがみがあり、ハートポイント(ペン先の穴、昔はハート型していたのでそのように言います)からイリジュウムにかけて反って入る方のペン先も波打つように曲がっており、これを直すためにはペンチ(専用の物)で挟んでゆがみを取りますがそうすればペン先のロジュウムメッキに傷が入りますので出来るだけペンチは使用せず直さなければなりませんでしたが、御覧のようにきれいに直りました。
オーナーの書き癖のままに直すことを心掛けました。
金は軟らかいため、曲がり直しをしますときり割のどちらかのペン先が伸びてイリジュウムに段差が出来ます、そのままでは引っ掛かりが出ますのでイリジュウムを研磨してペンポイントを揃えます、こうなれば元の書き癖は無くなりまた新たな癖をつけなくてはなりません、使い込んで数年の年月がかかります。
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2021/03/03
コラム

【モンブラン】万年筆 No,146 インク漏れ

モンブラン No,146のインク漏れです、書く度に手が汚れて困るとの事でした。
長い間首軸を拭きながら使っていたとの事です、外見上の見た目には何処も悪いところは見当たりません、インクもキッチリと吸入でき書き味もいつもと変わらず良い物でした、ただいつの間にか首軸にインクが滲んおり気が付けば写真のように水滴のようなインクが付着している状態でしたので、修理調整をためらっていたとの事です、がやはり手の汚れが気になり当店に修理の依頼がありました。
今回の漏れは分解しなければわかりませんでした、ピストンの劣化もありましたが一番の原因はペンカバーの小さなヒビでした大きく割れてればすぐにわかりますが小さなヒビはじりじりと漏れますので、修理に出すタイミングがつかみにくいのかもしれません。
万年筆はどこかに不具合を感じますとそこばかり気になりストレスを感じてしまいます、使うことがおっくうになりやがて引き出しに入ったままにもなります、万年筆は他の筆記具と異なり少し手間はかかりますが、ボールペンやメカニカルペンシルと違いキッチリと調整された万年筆は代えがたい相棒になります。
今の寒い時期にインク漏れと似た現象が起こることがあります、注意してください。
気温の低い外から暖かい室内に入った時にキャップの中にインクが落ちることがあります、これはインクタンク内部の空気が暖められて膨張しペン先に含んでいるインクを押し出すことがあります、万年筆の基本的な性格ですので直すことは出来ませんがある程度防ぐ事は出来ます、この現象が見えましたらインクを一杯に吸入してください、空気の層を出来るだけ少なくすることによって防げます。
ただ現在販売せれているものは昔と比べかなり性能はよくなり、あまり見かける事は少なくなりました。
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2021/03/02
コラム

【モンブラン】万年筆 No,149 ペン先曲がり直し

モンブラン NO,149のペン先曲がり直しになります。
机から落とされたとの事です、万年筆に限らず筆記具はショックには弱いです、落とせばどこかしら不具合が生じます何もなければラッキーでしょうか。
万年筆はペン先が金のためでしょうか?なぜかペン先から落下してしまうようです、固い床でなくとも今までと違う書き味になってしまいます、こうなればオーナーでは直せません万年筆は構造は単純ですが微妙なバランスで出来ておりキッチリと調整しなくては書きずらい物になります。
見た目で曲がりはなくとも全体のゆがみが出る場合もあります、このゆがみはザラツキ、引っ掛かりはもちろんですがインク出が安定せず太くなったり細くなったりします、やはり分解しペン先の形を整えなければ改善しません、全体のゆがみを取るだけでおおかた書き味もインク出も安定しますが、まだ書き味が悪い場合に初めてペン先(イリジュウム)の研磨になります、この時も最小必要限度にしなければなりません研磨した事が判らない程度の調整が理想になります。
この研磨調整がオーナーにとって必ずしも最善ではありません、人によって書き味の感じ方が違いますので常に再調整の余裕を持つようにしております。
又、ペン先の曲がりは大きく上に向いても横に向いていてもヒビや折れがなければ直せることがあります。
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2021/02/18
コラム

【ペリカン】万年筆 M600 ボルドー ペン先細字直し

ペリカン M600 レッドストライプ ペン先「M」ーー>「F~EF」位に細字直しです。
8年前にお求め頂いたペリカンになります、当初は太めのペン先が良いとの事で”M”をお求め頂きましたが、最近になり細いペン先が必要になる事が増えてきてMの出番がなくなってしまったとの事でしたので、このMを出来るだけ細目に調整しなおすこととなりました。
F位からEFに近付けてほしいとの事でしたので、FとEFの間位に調整しました。
当店でお求め頂いているものになりますので、これも無料の修理調整になります。
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細字直し後-6
細字直し後-1
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細字直し後-3
2021/02/16
コラム

【モンブラン】万年筆 軸磨き No,149 レッドゴールドコート 

今回は、オーバーホールと軸の磨きです。
一年ほど前にお求め頂いたNo,149 レッドゴールドコートです、落としてしまったので異常が無いかの点検の依頼でした。
幸いひび割れ、ペン先にも異常はありませんでした、インク出も滑らかですらすらと気持ちよく書けました、が傷があちこちに入っており深い傷もありました、ご本人は落とした為の傷であきらめて少しがっかりされておられましたが、磨けることをお伝えすると是非にと言うことでした。
モンブランの樹脂は大変品質が良く耐候性があり光沢があり、何よりその手触りは本当に良く握った感触はしっくりとして肌に添う感じがあります、この握り心地は書き味に影響します、お持ちの方は一度比べてみてくださいすぐにお分かりいただけます、耐候性が良いということは劣化しにくいので磨けばすぐに元の輝きを取り戻せるということになります。 

これはまだ一年ほどですので劣化はしてませんが傷を取るため磨きましたbefore and afterの写真になります、深い傷がありますので完全にとり切りませんが気にならない程度にはなりました。
初めの写真4枚がbefore 後の5枚がafterの写真になります。
ただあまり深い傷を無理に取りますと変形しますのでそこまではしません、磨きは一度すべてを分解し部品の一つ一つを磨き組み立て直しますのでかなり手間のいる作業になります。
この磨きも当店でお求めですのでもちろん無料でしております、これ以外にもペン先曲がり直しもインク出調整も、書き味の調整もすべて当店で出来る事はいつでもいつまでも無料でしております。
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2021/02/15
コラム

【モンブラン】No,149 インク出不良・ペン先調整

モンブラン 14金 中がロジュウムメッキされたものです、約40年位前の物になります長い間インクをいれたままにされておりましたで、インクが固まり切っており分解するにもかなり時間かかりました、ペン先もイリジュウムだけが少し開いておりました。
これくらい旧型でひどいインク詰まりにもかかわらず損傷がありません、特に軸内部に傷がありません、これは無理に吸入器を動かなかったからです。
これを無理に尻軸を回して吸入を出来るかとか尻軸が回るとかを試されると、固まったインクが同軸内部を傷つけて気密が漏れてインク漏れに至ります、そのようになれば同軸の交換で修理代も高いものになります。
良くインク詰まりこのようにすれば解消できると言うようなことをネットなどにありますが、それは軽いインク詰まり位と理解される方が良いとおもいます。
基本は分解し部品の一つ一つを洗う、時にはゆっくりと時間をかけてオーバーホールすることにより蘇ります。
後はペン先の直し・書き味の調整、インク出の調整になり完成です。
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IMG_1142 (2)149分解図ペン先
IMG_1143 (2)149分解図同軸
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2021/02/13
コラム

【モンブラン】万年筆 No,145 ペン先ザラツキ・引っかかり直し

新品のモンブラン No,145のEFになります。
ザラツキ・引っ掛かりがひどく、EFのわりにインク出が多くとても使いづらく入手以来使用できずにいたとの事です。
見た目には問題ないように見えますが、ペン先を外すと全体にゆがみがあり、イリジュウムの研磨が不十分で角がありました、これが原因での不具合です。
最近は試し書きが出来ませんので、入手したけど自分の手に(書き癖)合わない、初めから不具合と言うことが稀ですがあります。
万年筆は工業製品ですが、ペン先、ペン芯、ペンカバーと組み立てたときに一本づつ書き味が違ってきます(これが万年筆です)、何本かの中から自分に合ったものを選べれば良いのですが、昔のように試し書きが出来ないところが多くなりました、やはり万年筆は試筆・調整は必要と思います。
本来販売するときに、ユーザーの希望、書き癖にキッチリ合わせて販売するのが本来の姿と考えます、万年筆はボールペンなどと違い誰が使っても同じと言う訳には行きません、100本あれば100本の書き味、100人おれば100の書き癖があります、万年筆は確かに少し面倒ではありますが、ご自身の書き癖のツボにはまればこれほど素晴らしい筆記具はほかにはありません、入手時にキッチリとご自身のツボにはまるように調整してください、生涯の友になります。
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2021/02/08
コラム

【モンブラン】万年筆 No,149 No,146
 ペン先曲がり直し・インク漏れ

モンブランNo,149とNo,146のともにインク漏れとペン先直しの修理になります。  修理前の写真を撮り忘れましたので修理後の写真のみになります、ペン先はわずかな曲がりになりますが、インク出が悪くザラツキがありました。
このNo,149は40年ほど前の物になります、14金ぺン先で中がロジューウム仕上げの白い物で開高健モデルなどと言われるものです。   このタイプはペン先は14金でありながら比較的ペン先の腰が柔らかく弾力があります、現行の18金の物より柔らかく感じます、たぶん切り割から先端にかけての両脇のカットが鋭角になっている事も影響しているのだとおもいます、これ以外にもペン先の肉厚だとか、14金の合金の違いなども影響しているのだとお思いますが、この柔軟でありながら腰の強いところが人気なのでしょうか。
この時代のEFはイリジュウムの先端が刀の先端のようになっておりますので縦線は細くなりますが横線はかなり太くなります、たまに太字と間違えるオーナーがおられます、これも太字と思われてましたので希望によりモンブランの10年くらい前のEFに調整しております(現在のEFはうんと細く調整されております)。
もう一本のNo,146も同年代の物で、これもペン先の曲がりと、インク詰まりと、インク漏れがありました この年代のNo,146は首軸までは外すことが出来る物があります、簡単ではりませんが首軸を外し新しいシール剤でキッチリと組み立て直すことによってインク漏れを防ぐことが出来ます。
メーカーでの同軸を取り換える方法もありますが、一部分のみ新しい物になる事によるアンバランスな感じはあります、がこの修理方法により経年による全体の調和がとれると思われます。
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2021/01/28
コラム

【モンブラン】万年筆 No,146 ペン先曲がり直し

モンブランの旧タイプのNo,146です、37~8年以前の物になります。修理前の写真を撮り忘れましたので修理後の写真だけです。
インク漏れとインク出不良の修理依頼です、インク漏れは古いシール剤とピストンの劣化でした、ピストンを交換し新しいシール剤で直りましたが、インク出不良はペン先が少し上下にズレているのと、これも少し横にペン先が曲がっているのが原因です、それによってインク出が不安定になり引っ掛かりがあり書きずらい物になっていました。
曲がり直しと、イリジュウムの再研磨で滑りの良い、安定したインク出になりました、これでまた長い間快適にご使用いただけるものと思います。
ペン先も赤く変色しておりました、これも磨きましたので元の金の輝きを取り戻しました。この赤くなるのは品質の劣化ではありません、ペン先は14金もしくは18金ですので58.5%もしくは75.0%が金ですが残りは銀・銅などの他の金属になります、この銀・銅またはそれ以外の金属が硫化や酸化をしペン先が赤くなります、ただしこれは表面だけのもですので品質には全く影響しませんし問題もありません、表面を磨けば元の美しい金の輝きを取り戻せます。
数年前の修理の時、これもあまりにも赤くなっておりましたので、いつも道理磨いてお返ししたところ、「長年使いこんで赤くなった物これが気に入っていると、余計なことをした」とクレームではありませんがお叱りを受けてしまいました、なるほどこう言うところにもこだわりがあるのだと、思い知らされました。
これは今回の修理とは全く別の話ですが思いだしましたので書いてみます、これもなぜ直したとクレームを受けたことがありました、これは世界的に有名な文学賞を受賞された作家(故人)の万年筆のインク漏れの修理を依頼された時のことです。  
作家ご本人ではありません、その万年筆を譲られた方からの依頼の修理です。  
その万年筆はインク漏れと同時にペン先も横に大きく曲がっておりました、修理依頼書にはペン先のことは直せとも直すなとも書いてありませんでしたが、このままでは使えないのでペン先も直すものだと思い、曲がっているペン先を直し書き味も調整して、軸もペン先もピカピカにしてお返ししたところ、しばらくしてからなぜペン先の曲がり直したのかと叱れました、なぜ怒られるのかといぶかりましたが、その作家の万年筆を譲られた方はその曲がったまま譲られたので、曲がりそのものが思い出だと言うことでした(その時に初めて作家の名前を聞かされました)。
私は思い出まで修理してしまったことにその時気づきましたが、まさか元のように曲げて返すこともできず、謝って許していただきました。
言い訳になりますが、常日日頃修理調整をしている職人としては壊れているものはつい直してしまう習性が身についておりますので、快適に使っていただければとの思いで直してしまいました、人の思いを受け止めるのは難しいと思います。
その時、万年筆はただの道具だけではないと改めて思い知らされたしだいです。
以前にはこんな事もありましたが、やはり当店では受けた修理調整はオーナーの気づかない所もキッチとすべきとの思いは昔も今も変わりません、そのつもりで修理調整を受けておりますし、販売した物は当然当店で出来る事は全て引き受けるべきと考えて、調整・オーバーホールなども出来る事は全て無料でしております。
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146ペン先試筆
2021/01/20
コラム

【モンブラン】万年筆 No,149 ペン先曲がり直し

まだ新しい、モンブラン No,149のペン先曲がりです。
筆記中に机から転がり落てしまったとの事です、曲がり事態は大きな曲がりでは無いのですが、イリジュウムの際で曲がっておりますので”危ない”曲がりです、この曲がりはイリジュウムと金のペン先の接合部分にヒビが入ることが多く直しの途中で折れることがあります、今回はヒビは無いようでうまく直りました。
通常このような曲がり直しをしますと金の部分が伸びてどちらかのイリジュウムが長くなります、この場合イリジュウムの研磨して長さを合わせて書き味を調整しますが、そうなれば元の書き癖がなくなり新たに一からペン先を育てなければなりません、たまたま今回は書き癖が付く前でしたが長年使いこんだペン先なら本当にガッカリしてしまいます。
ペン先曲がり直しにおいてはペン先の金の部分が伸びないように、極力元の書き癖のままに直すようにしております。
今回のペン先曲がり直しも思うように仕上がり、極わずかな微調整でかなり良い書き味に仕上がりました。
現在のモンブランの”EF"はかなり細く仕上がっております、国産の細字にクラスになっております、これをオーナーの好みに書き癖に合わせて調整すればさらに良くなります。
この直しは、オーナーの好みに合わせて調整しております。
直し前-1
直し前-2
直し前-3
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