大切な人からプレゼントされたとの事で使いたいと思っていたのでしたが、自分の使い方ではペン先が太く、どうしても使いきれなくどうしたものかと悩んでいた所、当店のブログに巡りあいメールで相談を受けました。 普段使いとして5ミリの方眼の手帳に書き込む為、ここにキッチリと漢字を書き込むには海外製のFでは太すぎるのとインク出が多すぎるとの事での細字直しとインク出調整の依頼となりました。
当店では数多くのペン先細字直しを請け負っておりますが、オーナーがどれほどの細字を希望されているかはメールではなかなか判りません、直接面談をしながら実際に試筆をしながらこの位が良いと希望をお聞きし、EFでも少し太目とかもう少し細目とかインク出はどの程度かとかを、オーナーの希望聞きながら決めますが、今回は遠方にお住まいですのでそれがかないません、そこで普段使っている5ミリ方眼の手帳にご自身の名前やら住所などをいくつか書いて頂き、それをサンプルとして同封頂きました、又同時に右利きか・左利きか、筆圧はどの程度かご自身で強めと思うか弱めと感じるか、ペンの角度はどのくらいかなどをわかる範囲でメモ書きを同封して頂き、送って頂きました。
そのサンプルを見たときこれはEFではなくEEFあるいはさらにもう少し細目を希望されていると判断しました。 これは難しいと感じましたここまで細くしますと書き味が大きく変化します、引っ掛かりではありませんが、極端に細くしますので手に当たる感じがどうしても固く感じます、又ザラツキも出やすくなります、ですが引っ掛かたりザラ付いたりしては、使いづらくなり長く愛用していただけません、出来るだけ滑らかにを心掛け、インク出も少な目にしないと5ミリの枠の中に画数の多い漢字が書け無くなります、文字がつぶれて判読しにくくなってしまいますので、インクが滲まないような調整しなくていけません。
まずは細字直しです、イリジュウムだけを研磨して小さくはしてはいけません、イリジュウムの付け根、金ペンの台からペン先全体をEFあるいはEEFに仕上げなくては見た目が大変悪くなりますし、細くもなり切れません、今回の様にEEFを希望されてますので、仕上がりはすっきり綺麗なペン先に仕上げなければなれませんし、また使用しているうちに太くなってきてもいけません、長く使い込んでもやはり何処までもEEFでなければ永く愛着を持てません、万年筆はとにかく息の長い物です10年・20年それ以上に使い続けます、そうすることによって手の一部になり、他の筆記具では味わえない心地よさが生まれます、想像してみてください、思うような太さでスラスラとヌラヌラした書き味、ボーペンのような書き出しのボテも泣き出し(書き出し時のインクの塊)も無く、いついかなる時も外でも内でもキャップを外し、紙にペン先が触れた瞬間なんのストレスも無く、心に思い描く文を書ける気持ちの良さ、日記かもしれません、手紙かもしれません、ビジネス用の連絡メモかもしれません、どれも自筆で書く100%アナログの万年筆は書く事の喜びを感じさせてくれます。
それには買ったままの状態で満足出来ればそれに越したことはありませんが、もしもう少しこうなれば、あんなふうになればと思い当たれば、早めのペン先調整をお勧めします、我慢して使う物ではありません、ストレスの元になります。
万年筆の調整はこれが標準と言う物はありません、一人一人の個性が違うようにその数だけ書き味の違いがあります、メーカーではインク出て書けることは確認しますが、個々に合わせる事は出来ません、それらは本来販売店が担う物です、ご自身の書き味を追求してください、本当にいい万年筆に出会えた時は一生物になります。


























































































