ペン先ザラツキ直しの依頼です、見た目には何処と言って異常はありません曲がりも無く、ズレも無くイリジュウムも綺麗に揃っておりますので、インクのカスレも無く書けるのですが、ザラッとした感じで引っかかりあり書き味は大変悪い物がありました。
研磨不足それもイリジュウムの内側の角が当たる感じがあり、手にピリピリとした感覚がとても不快な物でした。
オーバーホール後にペン先全体の少しのゆがみの調整し、イリジュウムの再研磨をしました、この時イリジュウムを研磨しすぎてはいけません、形が変わるほどの研磨してしまうと再調整が難しくなります、今回この調整がオーナーの書き癖に合致しているとは限りません、その時は再度微調整出来るように常に余裕を持ようにしなければいけませんので、常にそのことを意識して調整します。
ペン先が赤く変色しておりました、このペン先は18金ですので75%の金と25%の銀・胴などの合金になりますので、この銀胴などが硫化・酸化で変色するものです、表面だけの物ですので磨けば元の輝きになります。