万年筆の達人のお店 小野萬年筆

ブログ

2022/07/16
コラム

【万年筆】木製軸 インク出不良

メーカー・年代は判りません、オーナーもご存じなくただこの木製のデザインが気に入っているとの事で使えるようにしてほしいとの依頼です。

ペン先はスチールペン先、たぶん外国製かな?と思われます、ただ万年筆はメーカーが違っても、おおよその構造は判りますのと原理はどれも同じですので、オーナーの断っての希望もあり引き受けることにしました。

実はこの調整は再調整になります、一回目は6月の半ばに預かりオーバーホール、ペン先調整をしてこれでよしと思いお返ししたのですが、2週間ほど経った頃、以前よりはずいぶん良くなったがやはりしばらく書いているとかすれてくるとの事でした。

もちろん一回目の調整後も試筆はしておりますが、今までの経験上、これよしとの思いで

自信をもっておりましたが、まだ直り切ってないとの指摘に、そんなはずは?なぜとの思いでした。

再度お預かりし、原因は何処か?何が良くないのか、今までは問題なく使えていたのですから、何処かしら原因があるはずです。

オーバーホールは済んでおりますのでインク詰まりではない、筆圧の強いオーナーですのでそれが原因かとも思いましたが、果たしてその程度でインク途中切れになるだろうか?ただペン先のきり割に中ほどにわずかに上下のズレがあるのと、イリジュウムの内側の取りすぎかなとも思いました、まずはこの直し調整で再研磨を実行することにしました。

まずペン先のイリジュウムとハートポイント(穴)の間のズレを直しペン先の形を整え、次にイリジュウムを再研磨し「馬尻」を解消するようにしました。

これで原稿用紙に試筆をし、初めと最後のインク出を確認しこれで良しと思いましたがしたが、さてどうでしょう良いか悪いかを決めるのはオーナーです。

万年筆はほんとにデリケートだと再確認しました、又過去数十万本ものペン先調整をしてきましたのにいまだ判らないことがあります、今回もハッキリしたこれが原因としたものは判りませんがたぶんこれだろうとあたりを付けて、直し調整をしました。

オーナーにとっては大切な一本ですので壊すことは出来ません、まして他に代替えがありませんので、慎重になります。

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IMG_2866 (2)調整後サンプル
2022/07/16
コラム

【パーカー】万年筆 ソネット・アトラスCT ペン先細字直し

パーカーの細字直しになります、F ーー>EFくらいに調整。
新品のアトラスCT、綺麗な万年筆ですオーナーは細字が好みですが、このシリーズにはEF仕様がありません、以前はEFもBも定番で用意しておりましたが、最近はどのメーカーも一部のシリーズを除いてどんどんペン先の字幅の選択が少なくなり、FとMのみとかあるいはFのみとか、になってしまい少し不便を感じます。
漢字のように複雑な文字にはやはり細字が使いやすく感じます。
当店にもペン先細字直しの依頼が結構あります、細くしたからとしても決してザラ付いたり引っ掛かったりはしません、が細くすることで手に当たる感じが少し硬く感じるようになりますが、太くて我慢してストレスを溜めるよりはよいのではと思います。
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2022/07/12
コラム

【モンブラン】万年筆 No,149 14金中白

インク出不良の修理調整の依頼です。
かなりの旧型です何しろ14金の中白、約45年から50年くらい前になりますか、見た目は綺麗に見えますが分解した所、ペン芯・ペンカバー・ペン先の裏・胴軸内部にべったりと古いインクがこびり付いておりました。

それとペン先全体のゆがみ、ペン芯・ペンカバーにセットされている時には判りませんが分解した時にわかります、これはインク出が不安定になる事があります。

オーバーホール・ペン先の直し調整をしましたのでまた長く愛用していただけます。

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2022/06/30
コラム

【モンブラン】万年筆 P149 ペン先曲がり

モンブランP149「F」のペン先曲がり直しです。
机の上、70㎝位の所から落としてしまったとの事です、イリジュウムにヒビが無くて良かったです、折れたりヒビがあれば曲がり直しは出来ません、メーカーでのペン先交換になります。
この位の曲がりなら十分に直ります、ただP149のペン先はロジュウムメッキしておりますので曲がり直しをするときに若干でも傷が入ります、普通曲がり直しの後はバフで傷取りの磨きをしますが、今回はせっかくの綺麗なロジュウム装飾ですので磨かないで済むように極力傷を付けないように丁寧に仕上げるように注意しました(少しは残ります)。
傷が気になる場合は磨けますが、ペン先の先7~8㎜位は18金の地金の色が出ます、今回はオーナーが磨かなくてよいとの事でしたので、デザインを活かすように直しました。
この万年筆は3年前に当店でお求め頂いた物ですので当然無料の直しになります。
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2022/06/25
コラム

【モンブラン】万年筆 No,149 14金 中白

 

30年程仕舞ぱなしになっていたとの事で、当店に点検調整を依頼されました。

このタイプは30年ではなくさらに旧型になりますが、幸いなことにインクは抜いておられたのでしょう、又丁寧に保管されていたとも思われます。

全体に綺麗な状態でしたが、ペン先に少し曲がり(下向き)があり、それが原因でのザラツキ・引っ掛かり/インク出不良が見られました。

ペン先直しと調整とオーバーホールで、ご使用いただけます。

多分40年以上も前の物ですが、ほぼ劣化がありません、やはりモンブランはその質が安定しており信頼がおけます。

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2022/05/19
コラム

【モンブラン】万年筆 オールドタイマー No,74

モンブラン 旧型 No,74 バーガンディレッドのオーバーホールとペン先調整です。
これは珍しい、今はほとんど見ることが無くなりました、これには一回り小さいNo72があります、これはごくたまに見かけますが、このNo,74のしかもバーガンディレッドはもともと少なく、珍しいモンブランです。
分解したところ全く損傷もなく、すべてがオリジナルの部品で発売当初のままでした、長い間机の引き出しに入っていたのでしょうか、全体がくすんでインク詰まりも見られましたが、全てを分解しペン先を整えキャップ・胴軸などを磨き組み立て直しましたので、愛用の一本になる事でしょう、大切にご使用いただければと思います。
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IMG_2787 (2)調整前後のサンプル
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2022/05/19
コラム

【ペリカン】万年筆 スーベレーン M800 緑縞

派手に曲がったペン先です、“アッ”と思ったら落としてしまったとの事、オーナーはガッカリと落ち込んでおられました。
ペン先交換はしたくない、出来れば直してほしいとの依頼です、ですが此のような曲がりの場合見た目では判らない、イリジュウムの接合部分にヒビが入ることが多く、直しの途中でペン先(イリジュウムの接合部分)が折れる事あります、その時は修理不可でそのまま返却か(折れた状態で)、メーカにペン先交換に出すかになります。
オーナーにはその了解を得てペン先曲がり直しに取り掛かりました、今回は心配したヒビもなくうまく直すことが出来ましたので、これでまた長くご使用頂けることと思います。
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2022/05/19
コラム

【パーカー】万年筆 デェオホールド・ブラック

長い間インクを入れたままで、放置されたとの事、漬けペンではペン先に含んでいるインクで少しは書けますが、ペン芯にべったりとインクがこびり付いておりますので、これを掃除しなくては使えません。
まずゆっくりと時間を掛けてこびり付いたインクを溶かします、急ぐと破損します旧型になりますと部品がありませんので、まずは壊さないようにしなくいてはなりませんので、何をするにも慎重にしなくてはなりません、オーナーにとっては思い入れのある一本になりますので。
分解さえできれば、修理調整は60%終わってます、後は書き味・インク出調整などのペン先調整はすぐにできます。
万年筆は使ってさえいれば頻繁にオーバーホールは必要ありません、せいぜい盆暮くらいで充分です、が数か月くらい使わないと思うときはかカートリッジを外しペン先(首軸ごと)をコップに入れた水(水で充分です)に漬けて洗ってください、ペン芯のインクは完全には取れませんがそれで充分です、それ以上しようとしますと壊します
吸入式はインクを吸う要領で水(水でいいです)を吸って出してを数回繰り返してください、これで次にインクを入れてすぐに使えるようになります。
IMG_2741 (2)調整前-1デェオフォールド
IMG_2742 (2)調整前-2デェオフォールド
IMG_2743 (2)調整前-3デェオフォールド
IMG_2744 (2)調整前デェオフォールド
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IMG_2766 (2)調整後-3
IMG_2766 (2)調整後-3
2022/05/14
コラム

【パーカー】旧型 ソネット GT 万年筆

これもインク詰まりとペン先の締まりすぎによるインク出不良です。
書き味の悪い原因に、イリジュウムの左右の大きさがかなり違っており、右のジュウム(ペン先背中から見て)が左のジュウムの半分ほどしかなく、又ジュウムの内側の研磨のし過ぎで初筆切れもありました、相当の重症です。
多分最初からかける状態ではないでしょう、インクを入れたけど書けないのでそのまま放置されたと思われます、カートリッジも中のインクが固まっておりました、
壊さず分解するのに手間がかかりました。
このペン先はスチールペン先になりますのでイリジュウムの大きさを揃え様とすると、ペン先横(ペン先の厚み)の金メッキが剥がれてしまいますので小さいほうに合わせられません、このままの再研磨で書き味とインク出の調整と初筆切れの直しを行いましたが、うまく調整が出来ましたので、イリジュウムの左右の大きさを感じることなく、快適にご使用いただけると思います。
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IMG_2737 (2)調整前-2ソネットレッドGT
IMG_2738 (2)調整前-3ソネットレッドGT
IMG_2755 (2)調整後サンプル
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IMG_2753 (2)調整後-2
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2022/05/14
コラム

【パーカー】旧型 ソネット マットブラックGT 万年筆

インクを入れたままで長い間放置されたので、書けなくなったとの事です。
見た目はそれほどのインク詰まりはありません、が分解してみるとペン芯にべったりとインクがこびり付いております、書けない原因はもう一つペン先の締まりすぎです、かなり筆圧を掛けないとインクが出ません、さらにペン先にザラツキがありオーバーホールだけでは使える状態ではありません。
ペン先の再研磨でイリジュウムの形を整え、滑らかな書き味と安定したインク出で、これからも長くご使用いただける思います。
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IMG_2737 (2)調整前-2ソネットレッドGT
IMG_2738 (2)調整前-3ソネットレッドGT
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