万年筆の達人のお店 小野萬年筆

ブログ

2024/03/14
コラム

【ペリカン】万年筆 M400 緑縞

2021年初めにご購入いただいた、ペリカンM400緑ストライプのペン先細字直しの依頼です、お求め頂いた時(ペンポイントEF)にインク出を少なめに調整しておりました、それから三年は快適にご使用頂いておりましたが、最近細い罫線に書き込むことが多くなってきてEFでも太く感じるようになり細かい文字がつぶれて気になるとの事、もっと細くしたいとの思いで来店されました。

名前や住所をいくつか試し書きをしていただき、三年前の書き癖のカルテと比べ、希望の太さになるよう調整をして行きます。

EEFにしたからと言って、ザラ付いたり引っかかったりしては使い物になりません、どんなに細くしてもやはりサラサラとした気持ちの良い書き味でなければ、長く使っていただく事は出来ません、右利き左利き・筆圧・捻りの角度(ペン先が体の外を向くか内向くか)・縦ぎみか寝かせ気味か等を見極めて調整してゆきます。

書き癖に同じはありません10人いれば、100人いればその数だけ書き癖があります正解はありません、万年筆の理屈の範囲なら調整でどうにかなるものです。

この調整は当店でお買い上げ頂いた物ですので、当然無料の調整になります。

 

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2024/03/13
コラム

【モンブラン】万年筆 Sライン ブラック

Sライン 2118 黒のインク出不良になります。
このタイプはかなり旧型で約30数年前に製造中止になりました、外観はまだまだ綺麗ですエポキシ樹脂の塗装で大変堅牢で簡単には傷が付きません剥がれたりもしません、ですがペン先はスチールペン先になりますので長年の使用によりインクの酸で少し腐食があります。
インク出不良の原因はこの腐食ではなくインク詰まりとペン先のズレでしたので、オーバーホールとペン先直しでご使用いただけるようになります、幸いなことにカートリッジを差し込む透明同胴軸は損傷しておりませんので、キッチリと手入れすれば再生出来ます。
インク詰まりは見た目以上に詰まりがひどい物でした、又旧型ですので交換用の部品は全くありません、経年で劣化している可能性がありますのでとにかく丁寧に取り扱わなければ、破損する可能性があります壊れたらその時点で修理不可になります、ドイツのモンブラン本社に出しても修理不可で返却されますので、時間を掛けてゆっくりと仕上げてゆきます、幸い何処も破損することなく修理完了となりまた元の様に快適に書けるようになりました。
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2024/03/08
コラム

【モンブラン】万年筆 No,146 旧型

旧型No,146のペン先曲がりになります、イリジュウムの際で曲がっておりますので曲がり直しに当たっては、オーナーにペン先曲がり直しの途中で折れる事があります、その時はメーカーへペン先交換を依頼するか、又は折れたままで未修理として返却するかになりますと予め了承を得たうえでの修理になります。

曲がり自体はそれほどひどい曲がりではありませんが、問題はイリジュウムの際の曲がりになります、直しの途中で必ずペンチ(専用)でイリジュウムと金ペン先を同時に挟む必要があり、この時にイリジュウムと金ペン先の接合部分にヒビの入る事がごく稀ですがあります、ですが今回はうまく直せました修理後の傷もほぼ見えませんうまく直せたと思います。
かなり古いものになりますので、このまま組み立てただけではインク漏れの可能性があります、首軸は接着(旧型のみ)されておりますのでここまで分解することは通常ありませんが、この古い接着剤は劣化しておりますのでインクの漏れ(滲み)の可能性があります、今回はこの首軸まで分解し劣化した接着剤を綺麗に取り除きシリコンを充填して組み立て直します、これで首軸からのインクの漏れ滲みが無くなります。
安心してご使用いただけるかと思います。

 

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2024/02/27
コラム

【モンブラン】万年筆 P145

モンブラン クラッシックシリーズP145プラチナのペン先ズレ(曲がり)直しと同時にペン先を細く調整したいとの希望です、EFだと細すぎるが今のFでは太く感じるので少し細目にFEFの間位が丁度良いとの希望です。

結構難しい注文です、実際目の前で幾つも名前や住所を書いて頂いてその人本来の書き癖を見きわめて、ペンの捻り具合はどうか、どの程度ペンを寝かせるか、筆圧はどの程度か等を見てイリジュウムの研磨に掛かります、特に筆圧は少しの違いでもダイレクトにインク出に影響します、研磨の角度によってはザラ付の原因になったりもしますので神経を使います。
今回はオーナーの希望どうりに調整出来ましたが、時にはもう少し細目にとかインク出をもう少し多く、あるいは少なくとかこの角度でザラ付くとかは、やはりありますこれは互いに感覚の中での話しになりますので、調整には常に余裕をもって再調整の余地を残しながら進めなくてはなりません。


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2024/02/22
コラム

【モンテグラッパ】万年筆 エキストラオットー ダークブルー

モンテグラッパ エキストラオットー ダークブルーの初筆切れ直しの依頼です。

かなりの高級品です、デザインも大変綺麗で素晴らしい仕上がりです、手触りは素材の良さが伝わってきます、が高額品だからと言って必ずどのオーナーにもぴったりと来るものではありません、人の個性だけ書き癖の個性もあります、書き込むうちに良くなるものではありません、ましてこれだけの高級品入手時にキッチとご自身の手に合わせて調整てこそ本当の高級品の良さを味わえると言う物だと思います。

時折出だしが切れるとの事です、店頭で試した時にはその不具合は見当たりませんでしたがオーナーは時折それが出て気になるストレスを感じるとの事です、それとインク出が少ないのとザラツキもありました。

原因はイリジュウムの調整不足と思われます、それとペン先の締まり過ぎによりインク出不良でした。

まずペン先のゆがみの確認です微妙なゆがみを修正するだけでインクの流れはスムースになります、新品でもメーカーにかかわらずゆがみがある場合があります、これを調整しないでイリジュウムだけをを研磨しても決して良くなりません、次にザラツキ引っ掛かりの調整をしますこれもイリジュウムをやたらと研磨してはいけません、研磨は必要最小限です本当に調整したのかと言うくらいにしなければいい調整とは言えません。

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2024/02/05
コラム

【モンブラン】万年筆 No,146 

モンブラン No,146の引っ掛かり直しの依頼です。
ペン先にはズレも曲がりもありませんが、書くとザリザリとして引っ掛かりを感じます、又このペンポイントにしては少しインク出が多いと思いますがこれは好みの範疇でしょう、ただしオーナーはこの状態で書き味が悪いと感じてますのでこれも調整しなくては、オーナーの希望に添えないと思います。
これ位は使っているうちにペン先が慣れてくるのでそのままつい続ければと言う人がおりますが、これは間違いです ペン先についている金属はイリジュウムと言う本当に硬い金属です、三月や半年位使い続けたくらいでは全く変わりません、それくらいで変化して書き癖が付くようなら数十年も使い続けられません。
私の使用して入るモンブランNo,149のEFは46年間、ほぼほぼ毎日何かしら書きますそれでもまだこの倍は十分に書き込めます、「万年筆」文字どうりの万年とは言いませんが次の代までも受けつなげる物だと思います。
このNo,146の調整に当たっては名前や住所を何行も書いて頂きます、いくつか書く事でその人本来の癖がわかります、オーナーの書き癖を見てインク出などの好みを聞きピンポイントで調整していきます、当然一回の調整で決まらない事もあります、そのような時は気に入るまで調整をします、ですので研磨ではなく基本はペン先の形を整える事から始め、研磨は極僅かで磨く程度に納めるようにし、する前もした後もほぼ変わりません見た目に変化するほどの研磨はしてはいけません、イリジュウムの寿命が短くなりますいくら硬い金属と言えども1㎜にも満たない小さいな物ですので、繊細に慎重な扱いが必要になります。
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2024/02/05
コラム

【モンブラン】万年筆 No,149

MB No,149 14金中白の「B」ポイントになります。
初筆が出にくいとの依頼です、私が試筆した所さほど問題無いように思えたのですがオーナーが書くと時折初筆が切れるとの事です、モンブランの「B」ポイントは特殊ペン先になります、他の”B"ポイントはMをそのまま太くしただけの物が多くてただ太く縦横の線の太さが同じになります、モンブランの”B"ポイントは縦が太く横線が細く書けるようにイリジュウムが四角く扁平になっているのが特徴です、これにより縦線横線に違いが出てメリハリのある筆跡になります、ですがその分ペンの角度に少し気を使わないといけません、右左に捻り過ぎるとペンポイントの角が紙面に当たり紙面からキリ割が一瞬離れて書き出しの切れにつながります、もちろん調整は可能ですオーナーの好みと癖に合わせてピンポイントでの調整になります。
人の書く癖はそれぞれで一人として同じ書き癖はありません、たっぷりとした多めのインク出、かすれるギリギリまで絞るインク出を好むオーナーも、つるつるぬらぬらとした滑り具合も、わずかにサリサリとしたいかにも書いている感じの感覚を好む人も、本当に色々でデジタルでは決して味わえないアナログだけの感覚です、一度嵌ると抜け出せなくなりますサラサラと紙の上を走るペン先、かすかなインクの匂いが楽しい瞬間です。
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2024/01/24
コラム

ずいぶん以前に求めなられたとの事です、このモーツアルトはFからの仕様しかなく、手帳にちょうど良い大きさと思い求めたが、手帳にはFの線は太くて文字が大きくなり使いづらいと言う思いがあり長い間眠っていたとの事です、が最近になって使わないのは勿体ないとの思いでどうにか使用できるようにと思い当店に相談にかこられました。

このモーツアルトNo,114は現在製造を終了しておりますが、発売当初からなぜか“F”ペン先より太い仕様しかなく、少々不思議に思っておりました。

やはり皆さん同じ思いのようで、当店にこのモーツアルトのペン先細字直しを依頼されるオーナーは多いようです。

今回も細くはしたいが、ザラ付いたり引っかかったりはしないように、さらに書いた後の滲みが無いようにとの事で依頼を受けました。

又ペン先とクリップが大きくずれておりましたのでその調整もしました。

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2024/01/23
コラム

【ペリカン】万年筆 M405 ブルー縞

ペリカン M405 ブルー縞の”F"ペン先を”EF"位の細字直しの依頼です。
このペリカンは2022年にお買い上げいただいた物です、当然当店でお求め頂いた物ですのでメーカーに出さない修理調整は全て無料で行います、したがってこのペン先細字直しも無料での調整になります。
丸2年間「F」のままそれはそれで快適にご使用頂いておりましたが、やはりもう少し細い方が良いとの事でご来店頂きました、国産のようなピンピンの細字では細すぎて書きづらいとの事でFとEFの間位が良いとの事での注文でした。
細くてカリカリした書き味では良くないと事で書き味はあくまでも滑らかに、インク出は普通位いにと言う事でした、お求め頂いた時の調整でオーナーの書き癖をカルテにしておりますのでそれに基づいて調整しております、その上で今回希望を聞いての調整になります。
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2024/01/22
コラム

【モンブラン】万年筆 ボエム 5778(ブルー石)

ボエムのペン先細字直し F--->EF位にと、クリップの位置直しの依頼です。
少し前のモデルになりますがまだほとんど使って無いようです、ペン先”F"と言う事で太く感じ使いずらいとの事でしたオーナーはやはり細字が良いとの事で、細く仕立て直しが出来るならとご来店になられました、それと使っているうちにクリップの位置がペン先とずれて来るようになり合わせてこれも調整してほしいとこのことです。
元の”F"ペン先はインク出も良く同じFより太く感じました、現在販売中のモンブランのEFと同じようにかなり細目に仕上がりました、細くてもインク出はしっかり出て、書き味もザラ付いたり、ヒッカリかりはありません細いなりに滑らかに書けます、又このペン先の細字直しの方法は使い込んでも元のFの様に太くなったりましません、ペン先全体をEFに仕上げておりますので見た目も本来の綺麗なEFに仕上がっております、イリジュウムだけを小さくしても決して細くなりきれませんし、見た目も悪くなります。
ボエムのペン先とクリップがずれて来るのは、ペン先を繰り出す時にキャップを尻軸にはめてペン先を繰り出すからであって、ペン先を出す時はまず「手」で先にペン先を出し切ってから後でキャップを装填して下し、この様にすればすればペン先とクリップはずれにくくなります。
これを習慣づけるとキャップが尻軸にはまり込み(固着)外れ無くなる事故を防げます。
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