ペン先曲がり直しとペン先の細字直しを同時に依頼したいとの事でメーカーに出そうとした所、メーカーではペン先交換になるとの事で、細字直しのような対応はメーカーではしてくれないとの事で当店に依頼されました。
この万年筆はNo,145ですがなぜか18金のペン先がついております、このNo,145は14金ペン先が標準仕様で、18金ペン先付はありせん(一部外国では販売しております)、オーナーは正規の日本国内の販売店で購入したとの事です。
この状態でメーカーに修理依頼すれば、14金のペン先に交換されてしまうので、此のままの18金ペン先で修理をしたいとの事でした。
なぜ曲がったかとの事ですが、オーナーはご自身でペン先を外して洗うとしたそうです、その時に、グイッとペン先をひねってしまったそうです、曲がりと言うよりは、見た目以上に全体がゆがんでおります。
万年筆を洗うのにペン先を外す必要はありません、又むやみに外してはいけません、万年筆は見た目は単純ですが、その調整バランスは大変デリケートでこれが崩れるとすぐに書き味に影響します、オーナーが出来る手入れはこのようなカートリッジ式ならコンバーターを装填して、コップの水を数回出し入れするだけです、吸入式ならインクを吸入する要領で同じように水を数回(4~5回位)出し入れしてください、それ以上の事はプロに任せるべきです。