まだ新品のスターウォーカーです、「F」ペン先をEFくらいにして欲しいとの依頼です。
Fでは自分の好みに合わず、使いづらくて困っていたとの事です。
入手する時はこれで良いかと思い、あるいは“F”しかなくやむなく買ってしまって、やっぱり細字が良いと思い、調整依頼される事が多いようです。
ペン先は書き味が悪い、インク出が思うようでない、やはり細字が良いと思った時は出来るだけ速やかに調整された方が、ストレスを溜めるよりはよいかと思います。
まだ新品のスターウォーカーです、「F」ペン先をEFくらいにして欲しいとの依頼です。
Fでは自分の好みに合わず、使いづらくて困っていたとの事です。
入手する時はこれで良いかと思い、あるいは“F”しかなくやむなく買ってしまって、やっぱり細字が良いと思い、調整依頼される事が多いようです。
ペン先は書き味が悪い、インク出が思うようでない、やはり細字が良いと思った時は出来るだけ速やかに調整された方が、ストレスを溜めるよりはよいかと思います。
懐かしいモンブランです、オールドタイマーNo,12黒。
吸入出来ないとの事での修理依頼です、見た所ペン先も少し曲がっておりますのと、天ビスが割れておりました、がそれよりはインクが固着して全く分解できない状態です、吸入器の直しとかペン先の直しと言うよりは、首軸が外れなくてなくては何も出来ません。
何十年もインクを入れたままで放置されてきたようです。
まずオーナーに修理可能かどうかをお知らせする為に分解の必要がありますので、初めの写真は分解した写真になりました。
何せ古い物です50~60年位以前に製造中止した物です、部品は一切残っておりません、分解するだけでも破損の可能性があります、分解の途中破損しても修理不可で破損したままでの返却もありますとの了解の元でお引き受けしました。
万年筆に聞くように慎重に、いくつかの方法を何日もかけて試しやっと分解出来ました、たぶん今まで一度も修理調整をした事は無かったのでしょう、すべての部品はオリジナルのままでした、分解さえ出来ればペン先直しも、吸入器の調整も後は簡単ですすぐに直せます、
天ビスの破損の修理は依頼されておりませんが、ここまで再生できればなんとしても、天ビスも交換し完品にしたいと思い、たまたま手持ちの部品が在りましたのでそれを使いました。
モンブラン No,145ボルドーですからひと昔前のモデルになります、ですがほぼ新品同様で、使用した様子がありません、昔お祝いに買ってもらった時に太字を勧められたもののやはり自分には合わなくて、又カスレもあり使わないで本当に長い間しまったままになっていたそうです、しかしこのままではせっかくのモンブランが勿体無いと思い、細字に調整する事にされたそうです。
ペン先の太さは本当に個人の感覚です、人にこの太さが良いと勧められても、あくまでも使うオーナーが決めるべきものです、それはまず好みそしてどの様な使い方をするのか、手帳のような細い罫線に書くことが多いのか、日記、手紙の様に文字の大きさを気にしなくて良いのか、あるいは考えをまとめるために白紙に乱雑に書き殴るのか、それぞれの目的に応じて、ペン先の太さを選べば間違いないのではないかと思います。
そのうちに一つのペン先の太さでは物足りなくなり、違う太さのペン先が欲しくなるものです。
書き出しのインク切れと途中のインク切れ直しの依頼です。
今回のインクの出にくい不安定の原因は、ペン先の全体のゆがみとキリ割の締まり過ぎによるものでした。
ペン先のゆがみは誰が使ってもインク出の不安定になりますが、キリ割の締まり過ぎは筆圧との関係もありますので一概に悪いとは言えません、がやはり使いにくいと思います。
今回は、譲られたとの事ですので全オーナーとの書き癖の違いで、インクが出にくかったのでは無いかと思います。
万年筆は個人の書き癖がそのままペン先に付きます、身内であっても書き癖は違いますので、譲られたものは一度調整された方が良いのだろうと思います。
万年筆の貸し借りはいけません、ケチではなく同じ個性が無いように書き癖も一人として同じ人はおりません、自分以外の人が使えば調子がずれる事がります。
落としてペン先を曲げてしまったとの事です、おおかたの筆記具は円く出来ておりますので、ついうっかりと落とすこと多いようです、このような修理もしじゅう持ち込まれます。
万年筆だけではありませんボールペンもメカニカルペンシルも落としたり・ぶつけたりのショックには弱い物です。
どれも結構デリケートに出来ております、ショックは禁物です、もし万が一落としてペン先が曲がった時はご自身で直そうとはせず、すぐに修理出してください、ほぼご自身では直せません、傷が深くなります。
ペン先曲がり直しとペン先の細字直しを同時に依頼したいとの事でメーカーに出そうとした所、メーカーではペン先交換になるとの事で、細字直しのような対応はメーカーではしてくれないとの事で当店に依頼されました。
この万年筆はNo,145ですがなぜか18金のペン先がついております、このNo,145は14金ペン先が標準仕様で、18金ペン先付はありせん(一部外国では販売しております)、オーナーは正規の日本国内の販売店で購入したとの事です。
この状態でメーカーに修理依頼すれば、14金のペン先に交換されてしまうので、此のままの18金ペン先で修理をしたいとの事でした。
なぜ曲がったかとの事ですが、オーナーはご自身でペン先を外して洗うとしたそうです、その時に、グイッとペン先をひねってしまったそうです、曲がりと言うよりは、見た目以上に全体がゆがんでおります。
万年筆を洗うのにペン先を外す必要はありません、又むやみに外してはいけません、万年筆は見た目は単純ですが、その調整バランスは大変デリケートでこれが崩れるとすぐに書き味に影響します、オーナーが出来る手入れはこのようなカートリッジ式ならコンバーターを装填して、コップの水を数回出し入れするだけです、吸入式ならインクを吸入する要領で同じように水を数回(4~5回位)出し入れしてください、それ以上の事はプロに任せるべきです。
落としてペン先が曲がってしまったとの事。
メーカーに出したが、古すぎて直しができないと返却されたとの事で当店に持ち込まれました。 ペン先が外れると思って修理を受けたのでしたが、色々と試しましたがなんとしてもペン先が外れませんペン先が外れないと直しが出来ません、困りましたが受けてしまった以上何とかしなければと思い、このまま本体にペン先を取り付けたままで直す事にしました。
だがオーナーは落とした時自分で直そうとしていじってしまいさらに複雑な曲がりになってしまいましたが、途中でこれは無理と思いすぐにあきらめたそうです、正解ですこれ以上ややこしい曲がりになりますと、例えペン先が外れても曲がり直しが出来なくなります。
とにかく見た目の綺麗な上りは次にして、より書き味が良くなるようにとの思いで直しました。
筆記中に30~40㎝ほどの高さから落としてしてまったとの事、少しずれただけだと思ったが書き味が悪くなっているとの事でした、それまで滑らかにかけていたがわずかな高さからの落下でヒッカリとザラツクようになってしまったとの事です。
ペン先が下に向いて落ちたのでしょうか?角度が悪かったようです、たんにずれただけではなく僅かですが曲がっておりました、見た目では判りにくいですがペン先の曲がりは僅かでも大きく書き味に影響します。
我慢して使っておりますとストレスを溜める事になりますので速やかに直し・調整をされることをお勧めします。
「インク出が安定しない・ペン先が開いている気がする」との事での依頼です。
原因はペン先が上に反りかえるように緩く曲がってペン先が開いており、元のFポイントがM位のインク出となっておりました。
落としたりぶつけたりは無いとの事でしたが、自然にペン先が反り返る事はありませんので、おそらくインクが出にくくなった時に思わず強い力で押さえ付けたのではないかと推察します。
通常の筆記ぐらいの筆圧ではすぐに広がる事はありまあせんが、必要以上に押さえつけると耐えられなくなりもとに戻らなくなります。
人の筆圧は約50g~300gと言われております、50グラムと言うのはほぼペンの重さで書いた時くらいで、300グラムと言うのは押さえつけるような感じで相当強い筆圧になります、このような強い筆圧で書く人はほぼおりません。
一般的に120グラムくらいではと言われております、ただ現代人はボールペンを使う場面が多いので必然的に筆圧は高めになりますので、万年筆もその流れの中で強めに書く人が多いように見えます。
ですが萬年筆は本来ペンの重さだけで書けるように調整されておりますので、初めは強い筆圧でも使い慣れて来ると、筆圧を掛ける必要が無くなりますので、自然に軽い筆圧で書けるようになります、このことから一度万年筆を使い慣れるともう他の筆記具には戻れなくなります、それも最初にキッチリと自分の書き癖に合わせた物を使い込むことによって、それは気持ちの良い他に代えがたい筆記具になります。
ペン先を細くしたいとの依頼です。
比較的新しいNo,149のFペン先、とにかく太くて文字がつぶれて書きづらい、出来るだけ細く出来ないかとの相談を受けました、希望としては国産の細字より細くとの事でしたが、このペン先一度どこかで調整をされているようで、イリジュウムの先端が短くなっており調整に十分な大きさのイリジュウムが残っておりませんので、目一杯の細字にはなりません。
基本的にイリジュウムを研磨する場合は先端の研磨はしません、細字直しは縦横そして金ペン先の台から全体を細く仕上げます、このようなジュウムだけを研磨してしまえば再調整がしにくく、思うような仕上げが出来なくなります。
それでも今回出来るだけ、書き味を損なわないように細く仕上げるようにしました。