万年筆の達人のお店 小野萬年筆

ブログ

2023/07/11
コラム

【モンブラン】万年筆 No,146

「インク出が安定しない・ペン先が開いている気がする」との事での依頼です。

原因はペン先が上に反りかえるように緩く曲がってペン先が開いており、元のFポイントがM位のインク出となっておりました。

落としたりぶつけたりは無いとの事でしたが、自然にペン先が反り返る事はありませんので、おそらくインクが出にくくなった時に思わず強い力で押さえ付けたのではないかと推察します。

通常の筆記ぐらいの筆圧ではすぐに広がる事はありまあせんが、必要以上に押さえつけると耐えられなくなりもとに戻らなくなります。

人の筆圧は約50g300gと言われております、50グラムと言うのはほぼペンの重さで書いた時くらいで、300グラムと言うのは押さえつけるような感じで相当強い筆圧になります、このような強い筆圧で書く人はほぼおりません。

一般的に120グラムくらいではと言われております、ただ現代人はボールペンを使う場面が多いので必然的に筆圧は高めになりますので、万年筆もその流れの中で強めに書く人が多いように見えます。

ですが萬年筆は本来ペンの重さだけで書けるように調整されておりますので、初めは強い筆圧でも使い慣れて来ると、筆圧を掛ける必要が無くなりますので、自然に軽い筆圧で書けるようになります、このことから一度万年筆を使い慣れるともう他の筆記具には戻れなくなります、それも最初にキッチリと自分の書き癖に合わせた物を使い込むことによって、それは気持ちの良い他に代えがたい筆記具になります。

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2023/07/05
コラム

【モンブラン】万年筆 No,149

ペン先を細くしたいとの依頼です。

比較的新しいNo,149Fペン先、とにかく太くて文字がつぶれて書きづらい、出来るだけ細く出来ないかとの相談を受けました、希望としては国産の細字より細くとの事でしたが、このペン先一度どこかで調整をされているようで、イリジュウムの先端が短くなっており調整に十分な大きさのイリジュウムが残っておりませんので、目一杯の細字にはなりません。

基本的にイリジュウムを研磨する場合は先端の研磨はしません、細字直しは縦横そして金ペン先の台から全体を細く仕上げます、このようなジュウムだけを研磨してしまえば再調整がしにくく、思うような仕上げが出来なくなります。

それでも今回出来るだけ、書き味を損なわないように細く仕上げるようにしました。

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2023/07/01
コラム

【モンブラン】万年筆 No,149 

ペン先のザラツキと引っ掛かり、インク出不良との事での修理依頼です。

届いたときのペン先はかなり汚れておりましたので、単なるインク詰まりかと思っておりました。  オーナーは使い始めてから今まで手入れをした事が無いとの事で、万年筆は洗ったりするものでもなくその必要もないと思っていたとの事でした、そのように聞いておりましたのでてっきりインク詰まりと思いこんでおりましたが、きり割の左のペン先に下に向きにわずかな曲がりがありました、これが引っ掛かりやザラツキの原因でした、インク出不良はこの曲がりと同時に手入れ不足によるインク出不良でした。

オーバーホールと各部分の磨きとペン先曲がり直しをして、イリジュウムは磨く程度の研磨で書き味を確保するようにして、インク出の調整です。

イリジュウムの形を変えるほど研磨をしてはいけません、ペン先の寿命が短くなりますし、再調整がしにくく(できなく)なります。

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2023/06/27
コラム

【ペリカン】万年筆 M405 シルバーホワイト

「F」ペン先が良いと思い求めたとの事ですが、ほそい罫線に細かい文字を書く時にやはり文字がつぶれるのが、書きづらく気になるとの事での調整依頼です、ペリカンの本来のEFよりさらに細くとの依頼です。

多目のインク出のFペン先では5ミリの罫線に画数の多い文字はやはり潰れます、気にならい人はそれでも気にならないのですが、一度でも気になりだすとそれ以降書く度に気になるようで、どうしても細くしたいそれもEFよりさらに細くとの希望でした。

仕上がりは、ペリカンEFより細く仕上がり、オーナーの希望通りになったのではないかと思います。

ただしこのニブ(ペン先)は14金ペン先にロジュウムメッキしておりますので、細字直しはペン先全体をEFに仕上げますので、ペン先横の(肉厚の部分)もEFに仕上げなくてはなりません、目立ちませんが横の部分に14金の色が出ます、イリジュウムだけを研磨して小さくしても細くなりきれませんし見た目がとても悪くなります。

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2023/06/23
コラム

【パーカー】万年筆 ソネット75スターリングシルバー

ペン先細字直しとインク漏れの依頼です。

このパーカー75スターリングシルバーは名器です、持つことがステータスで憧れました。インク漏れとか書き味が良くないとか、いまだによく修理依頼があります、今回はペン先が太く感じるので細くしたいのと、書いていると手が汚れるとの事です、このような場合首軸の交換が良いのでしょうが、メーカーに出しても旧型につき部品が無く修理が出来ませんとそのまま返却されます。                                      出来る事はオーバーホールだけです、それと古いゴムの吸入菅をカートリッジインクに変える事です、たぶんこれでインク漏れには至らないと思います。

ペン先は元よりEFでしたが、さらに細くしたいとの希望でしたのでEEF位に調整しました。

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2023/06/20
コラム

【モンブラン】万年筆 No,149旧型 14金ペン先

ペン先細字直しの依頼と吸入器が全く動かない、吸入出来ないとの事です。

Bポイントでは太すぎて使いづらくて長い間インクを入れたままになってしまった、そのため吸入器が動かなく全くインクを吸い上げなくなったしまったとの事です。

恐らく数十年ピストンが固着したままなのでしょう、この状態でいきなりピストンを動かしますと確実に吸入器(尻軸)が破損します、ペン先細字直しの前にまずオーバーホールです、時間を掛けて少しずつ固まったインクを溶かします、とにかく無理をしない強い力は禁物です、優しく扱い分解します筆記具はデリケートにできております。

落としたりぶつけたり、過度の力を加えなければ壊れる事はありません、出るだけ使いたまに水洗いしていただくだけで何十年も使い続けることが出来ます、やっとオーバーホールが出来ました。
後はペン先の細字直しだけです、分解掃除に比べればずっと楽な作業になります。

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2023/06/14
コラム

【モンブラン】万年筆 ノブレスオブリージュ グリーン
 

インク出不良の修理なります。

インク詰まりによるもので、外見上はさほどのつまりには見えませんが、分解すればペン芯にべったりとこびり付き、インクが通る溝も櫛溝も全く分からないほどの詰まりです。

音波洗浄でじっくりと時間を掛けしっかりと詰まったインクを洗い流します、昔のエボナイトのペン芯と違って、今のプラスチックのペン芯は構造が格段に複雑にできております、その分性能は良くなっており気温や湿度の変化にもインク出は安定しており、またインクも漏れにくくなっております、見た目は綺麗になった様に見えても、細くて深い溝の中まで、洗いきれているかはテストしなければ分かりません、もちろんペン先のインク出の調整、書き味の調整も済ませて、組み立て直してインクを入れての試筆になります、結果は良好です。

軸の磨きまでは依頼されてませんが、かなりくすんでおりましたのでこれも磨きをかけてお返ししました。

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2023/06/02
コラム

【大西製作所】万年筆 ブルー

この大西製作所のブルーは2019年に販売した物です、ペン芯が折れたとの事での修理依頼です、4年も前に販売した物でなぜ折れたか原因は判りませんが、大西さんとは長年の付き合いがありますので部品は無料で譲ってもらいましたので、当店で部品交換し合わせてペン先の調整オーバーホールも同時に行いました。
当店で販売した物ですので、当店で出来る全ての修理調整は無料です。

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2023/06/01
コラム

【ペリカン】万年筆 M800 ブルー縞

このペリカン M800ブルー縞・Mポイントは昨年販売した物です、販売時にご希望に沿って調整しておりますので、インク出・書き味共に良いとの事ですが、「何か紙への当たりに少し違う物を感じる、平べったいような感覚がありご自身のイメージに添わない所がるので、その所を調整してほしい」との依頼です。

送ってこられたM800を試筆しましたがこれと言った悪いところは見当たりません、しかしオーナーには気に入らない所があります。

まず分解してペン先にゆがみは無いかわずかなずれは無いか、イリジュウム左右の大きさは整っているか等を点検し組み立て直します、その上で何処にもあたりが出ないようにと思いイリジュウムを磨きました、インク出を整え再度試し書きをしました、確かに届いたときに僅かに感じた吸い付くようなベッタリ感は軽減した様に思います、一~二日間を開けて再度試筆します、これは調整後すぐの時の感覚と時間を空けたことで感覚がリセットされて違って感じる事があるので、本当に微妙な調整の時にはこのような調整方法を取る事があります、このような微妙な調整には正解がありませんので、感覚に頼ることになってしまいます。

もちろん当店でのお求めですので、当店で出来る事は何年たっても全て無料です。

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2023/05/30
コラム

【モンブラン】万年筆 スターウォカー レジン

 

モンブラン スターウォカーレジン 萬年筆の細字直しの依頼です。

MEF位に調整、細字直しはイリジュウムだけを小さく研磨するのではなく、ペン先全体を細字に仕上げますのでペン先の横(肉厚)の部分も研磨します、これでペン先全体が細字になりバランスの取れた綺麗なペン先になりますが、このスターウォカーは14金ペン先にロジュウムメッキをしておりますので、ペン先の肉厚の部分だけが元の14金の色が出ますですが、ほとんど目立ちません。

 

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