大西製作所 アセテート製万年筆「イワシ雲」の大きいサイズです、当店でお求め頂きました物ですので、当然無料の修理対象です。
メーカー出しの修理品はメーカーの保証基準に準じますが、当店で出来る場合は無料になります、今回は大西製作所から部品を入手しておりますので無料になりました。 今回は、ペン芯のみの修理依頼でしたが、完成時の試し書きにインク出と書き味に気になるところがありましたのでその所も調整しました、天ビスも緩んでおりましたので緩み直しをしました。
大西製作所 アセテート製万年筆「イワシ雲」の大きいサイズです、当店でお求め頂きました物ですので、当然無料の修理対象です。
メーカー出しの修理品はメーカーの保証基準に準じますが、当店で出来る場合は無料になります、今回は大西製作所から部品を入手しておりますので無料になりました。 今回は、ペン芯のみの修理依頼でしたが、完成時の試し書きにインク出と書き味に気になるところがありましたのでその所も調整しました、天ビスも緩んでおりましたので緩み直しをしました。
このモンブランP149 Fは当店でお求め頂いた物ですペン先が開いてしまってインクが出ない、書けないとの事での直しの依頼です。
落とした様子はありません、確認はしておりませんが、おそらく筆圧を掛け過ぎてペン先が開いてしまったのだと思われます、ひょっとしてオーナーご本人でないかもしれません大変ガッカリされておりました。
今回は軸の破損とか吸入器の破損はありませんのでメーカーでの部品交換はありませんでした、ペン先の曲がり直しの修理になりました。
さらにEFに調整するか悩んでおられましたが今回はこの「F」のままもう少し使って見るとの事でした、お求め頂いた時のオーナーの書き癖の控えのままに、希望どうりのインク出と書き味に仕上げてお返しする事となりましたが、後日EFへの仕立て直しの依頼がありかもしれません、当店でお求め頂いた物はメーカーへ出さない限りは、何度でもどの様な調整修理でも相談でも常に無料で受けております、もちろんこれも無料での直しになります。
今回は3本同時の修理依頼です、パーカー旧型ソネット/パイロット 蒔絵/プラチナ シルバーです、形見との事で20数年もの長い間インクを入れままになっていた為詰まってしまいインクが出なくなってしまいました、さらにプラチナはペン先が曲がっておりました。
3本とも、まず固まった古いインクは時間を掛けてゆっくりと取り除きます、急ぐと壊してしまいます、パーカーに至っては全く部品が在りません、メーカーに出しても部品は無いとの事で返品されてきます、幸い破損している所は無いようですので、オーバーホールとペン先調整で再生出来ます。 プラチナはこれもまず固まったインクを時間を掛けて洗い流し分解できるようにします、それから曲がったペン先の曲がり直しを行い書き味の調整を行います、シルバー製品ですので預かった時は黒く変色しておりました、軸の磨きまでは依頼されてませんが此のままお返しするのは忍びないと思い磨くことにしました、幸いスターリングシルバーですので磨けば元の輝きに戻ります、これもまたこれからも長く使っていただく事が出来ます。 パイロット 蒔絵は単にインク詰まりだけで、これも何処と言って破損している所はありませんのでオーバーホール後、インク出の調整と書き味の調整で再生できました。
30年位前に製造中止になった、モンブランSライン No,2118 バーガンディレッドです。
このSラインのカラーはこれ以外に、黒・青・茶・白とありこれ以外にも、ガンメタリック(No,19130)や金色でラインのNo,2147・シルバーラインNo,2129などがありました。
本来このSラインのペン先はスチールペン先ですが、この修理品は新ノブレスの18金ペン先が付いております、これはSライン用のスチールペン先が無くなったため、モンブランジャパン(株)(当時のモンブランの発売元)が、修理時に同サイズの金ペン先に交換したものです。
今回は、ペン先以外に損傷がないので直しをお受けしました、久しぶりに18金付きSラインの直しをしました。
落としてしまってペン先が曲がったとの事です、イリジュウムの際での曲がりではありませんので、修理自体はすぐに出来ます、曲がり直しを終えた後で書き味の点検、インク出調整でまた元の快適な書き味が戻ります。
作家シリーズ ジュール・ベルヌのインク漏れと吸入器の外れ直しになります、漏れはペンカバーの緩みでした、吸入器のネジ部分の外れが原因でした。
長い間のうちに共に緩んできたのでしょう、ペンカバーの交換をしてシール剤できっちりと締め付け、吸入器の調整後にこれもしっかりと緩み直しをしました、さらにペン先には曲がりではなく全体にずれがありましたので、ゆがみを直しますこれでインク出の安定と滑らかな書き味になります、長い間の使用中に知らず知らずにズレや緩みが出たりします、そのような時はそのままにせず重大なことにならないうちに早めのオーバーホールをお勧めします。
この様なお手入れをされれば、さらに何年も快適にご使用いただくことが出来ます。
今回は、2003年発売の作家シリーズ「ジュール・ベルヌ」です、万年筆14.000本、ボールペン12.000本、万年筆・ボールペン・メカニカルペンシルの3本セット4.500セットの発売でした。
初めて手にした時はなんと綺麗な万年筆だろうと思いました、ブルーの万年筆はこの時始めてのような気がします。 波のような地模様、これをギョーシェと言う事を初めて知りました、その上にブライトブルーのラッカー仕上げ、プラチナプレートの仕上げ、ペン先の模様は潜水夫のヘルメットの彫刻、天ビスの窪みは潜水艦、ノーチラス号の窓をイメージしてるとの事、久しぶりに手にする“ジューヌ・ベルヌはまだ新鮮さを失っておりません、綺麗な万年筆です。
調整前の写真を撮り忘れましたので、この写真は修理調整後のものになりますが、調整前も後も見た目では何も変わりません、原因はペン先の全体のゆがみと、古いインクと紙の繊維などの詰まりです、持ち込まれた時は全くインクが出ない状態で、見た目ではどこに異常があるか分かりませんでした、まず完全に洗浄しペン先のゆがみ直しを行い組み立て試し書きをした所、ザラツキを感じましたのでイリジュウムの再調整をしました、ただこれだけでは最後までキッチリとインクが出るかどうかは判りませんので、試し書きで「インク空気の交換」が出来ているか確認しなくてはなりません。
1992年、最初の作家シリーズの作品になります、「アーネスト・ヘミングウェイ」万年筆20.000本/ボールペン30.000本が発売されました。
No,149サイズのペン先を使用た限定品は、4年後に発売されたアレキサンドル・デュマの2本だけになります、ただしペン先はこのヘミングウェイ用に手作業でカットされた専用のペン先になります、デュマのペン先はデザインが一部変わっております。
コーラルレッドの胴軸と古典的なゴールドプレートのクリップが付いたダークブラウンのキャップは、1930年代のモンブランの万年筆を偲ばせるデザインで大変人気があり、発売終了後も人気が上がり発売時の何倍もの金額で取引されました。
今までに何本ものデュマを調整して来ましたが、久しぶりに手にするデュマはやはり落ち着きがありしっくりと手に馴染み、古典的なデザインながら古さを感じさせないさすがモンブランと感心させられます、いい万年筆です。
インクが出ないとの依頼です、最近入手されたと事ですが当初より全く出ないそうです。
到着して試筆をしましたが、本当に書ません当初はインク詰まりかと疑い、漬けペンで書いてみましたがやはりインクが出ません、かなりの筆圧を掛けてやっと少しインクが出るようです、原因はペン先の締まり過ぎです、ここまでキリ割が締まっているのも珍しいです。
まずすべてを分解しオーバーホールをします、次にペン先全体にゆがみがありましたので型直しをします、そしてキリ割の調整とインク出の調整、ペン先が赤く変色しておりますので磨き、試筆の結果ザラツがありましたのでイリジュウムの再研磨となります、これでこれから長く快適にご使用いただけます
遺品として譲られた古いタイプのペリカンです、ですがペン先が「F」ポイントでしかもインク出が多くて使いづらいとの事です、ご自身の好みと書き癖が合わず使いにくいのと、吸入器も重くスムーズに吸入出来ないとの事、せっかく譲り受けた物ですので何とか使ってあげたいとの思いで、調整を依頼されました。
このペン先は、現行の物と違い腰が柔らか目で少しの筆圧でもすぐにペン先が開きます、だからと言ってペン先を締めますとインクが出にくくかすれます、又ザラツキも取りにくく調整しにくいペン先になります。
今回は少しの筆圧でも開きにくく、出来るだけ滑り良くと調整しました、吸入器も軽くスムーズに動くようにしました。
「OB」のペン先を「M」に仕立て直し(細字直し)の依頼です。
インクがうまく出ない、書き出しが掠れるとの事での依頼です、オーナーは斜頸ペン先(O/オブリーク)とは気づかずに入手されたようです。
なぜか思うように書けない、インクが出ない(途中切れ)と悩んでおられました、オーナーは”M”ペン先と思い込んでおられたようです。
これは特殊ペン先の為、オーナーの書き癖とペン先の選択が合っていなかった為です、そこで今回は単なる細字直しではなく思い切って、「M」へのペン先に仕立て直すのが良いだろうと思い提案をさせて頂きました。
オーナーの書癖と好みをお聞きし、それに合わせて調整しております。
モンブランの「OB」「OBB」は縦線が細く横線が太く書けるように作られております、これにより今までにない筆跡が得られて楽しい表現が出来ます、ただしペンの角度の許容範囲は狭くペン先のカットの角度からがずれると書きづらく感じます、調整の範囲もかなり狭くなります。