「インク出が安定しない・ペン先が開いている気がする」との事での依頼です。
原因はペン先が上に反りかえるように緩く曲がってペン先が開いており、元のFポイントがM位のインク出となっておりました。
落としたりぶつけたりは無いとの事でしたが、自然にペン先が反り返る事はありませんので、おそらくインクが出にくくなった時に思わず強い力で押さえ付けたのではないかと推察します。
通常の筆記ぐらいの筆圧ではすぐに広がる事はありまあせんが、必要以上に押さえつけると耐えられなくなりもとに戻らなくなります。
人の筆圧は約50g~300gと言われております、50グラムと言うのはほぼペンの重さで書いた時くらいで、300グラムと言うのは押さえつけるような感じで相当強い筆圧になります、このような強い筆圧で書く人はほぼおりません。
一般的に120グラムくらいではと言われております、ただ現代人はボールペンを使う場面が多いので必然的に筆圧は高めになりますので、万年筆もその流れの中で強めに書く人が多いように見えます。
ですが萬年筆は本来ペンの重さだけで書けるように調整されておりますので、初めは強い筆圧でも使い慣れて来ると、筆圧を掛ける必要が無くなりますので、自然に軽い筆圧で書けるようになります、このことから一度万年筆を使い慣れるともう他の筆記具には戻れなくなります、それも最初にキッチリと自分の書き癖に合わせた物を使い込むことによって、それは気持ちの良い他に代えがたい筆記具になります。